元トヨタディーラー整備士が教える、ディーラーで安く車検をやってもらう方法

元トヨタディーラーで勤めていた私がお伝えする車検時にかかる費用を安く済ませる方法をお伝えします。

ディーラーにお願いしなくても車検費用を安く済ませる方法は存在しますが、それでもディーラーに車検や法定点検などをお願いするのは『メンテナンスやサービスの質が保証されている』からだと思います。ディーラーで車検を行うとどうしても費用的に割高になってしまいますが、その費用を極力抑える方法をご紹介したいと思います。

 


車検時にかかる費用

 

これはディーラーだけではなく他の整備工場やユーザー車検などを受けると必ずかかってくる費用です。

法定費用

法定費用は、どこで車検を受けても車種や期間に応じて金額も一定で変わりません。

・自動車重量税・・・車の重量に課せられる税金です。

・自賠責保険料・・・車を所有する方は必ず入らなければならない保険です。

・検査手数料(印紙・証紙代)・・・国に支払う検査手数料です。

車検基本料

・定期点検整備費用・・・24ヶ月点検にかかる費用です。

・部品交換代など・・・交換する必要がある部品にかかる費用です。

・代行手数料・・・国(陸運局)に変わり車検を通すためにかかる費用です。

ディーラーで車検や法定点検などで費用が割高になるのはこの車検基本料という部分が高く設定されているからです。法定費用などは国で定められている部分(税金など)なので変えたりすることができません。

 


費用を抑えるために押さえておきたいポイントとは?

 

前述した通り、法定費用などは国で定められている部分になるので交渉する余地はありません、なので交渉する余地があるとしたら車検基本料の部分に必然と的は絞られてしまいます。特におさえておきたいのが部品交換代!

ディーラーは信用・信頼を勝ち取るために交換を勧めてきます。なぜなら不具合や故障が起きるくらいなら交換してしまえば速いからです!ただここで交換するだけなら民間でも良いのでは?と思うんですがディーラーではただ交換をしているわけではありません。

例えばタイヤは保安基準上溝の深さが1.6mm以下に該当した場合車検を通すことはできないので交換をせざる終えません。ですが実際は溝の深さが3mm以下になった場合でも交換を勧めてきます。これはいわゆる防止策の観点とお客様の使用頻度も見て検討した上で交換を勧めているのですが、お客様が前回のタイヤ交換や点検を行ったのはいつか?前回から走行距離がどのくらい上がったか?などやその他色々な要因を含めた上で交換を勧めているんです。その上で果たして今交換する必要があるのか?といったことをよく考えてほしいと私は思います。ディーラーの人が交換した方が良いからという理由だけで交換するのは私はあまり良いとは思えません。丁寧な営業マンやフロントアドバイザーなどはその辺細かくお客様に問診して交換を勧めてきますが、きちんと話をして交換するか検討するようにしてください。

 


車検を通すということだけに意識を向ける

 

車検時には交換する必要がないのでは?これ見積もりに含まれているけど必要なのか?など疑問に思うことは多々あると思います。

例えばATF(オートマチックトランスミッションフルード)ですが、これははっきり言って新車で購入しても一生変えるか変えないかと言ったオイルになります。

よくATFについては交換する必要があるのかないのかで意見が分かれますが、交換しなくても良いというものは殆どありません、不具合が出ているのであれば原因となるものは全て交換すべきなんです。ですがATFは基本的に乗り潰しとまではいきませんが、10万キロ走行して変えるか変えないか検討した方が良いレベルです。余程シビアコンディションな環境下で車を使用していたとなれば別かもしれませんが、初回車検時、2回目の車検時でも交換はしなくてもよいと私は思います。

また別の例ですがテンションロッドのブーツが破けているため車検に通らないと言われ、交換を勧められたが見積もりの段階でブーツだけの交換かと思いきや、ロッドも交換として見積もりを組まれていたなどです。

確かに車検を通すだけならブーツの交換ですみそうなものですが、防止策という観点からみると全て交換した方が良いというディーラー側の見解かと思われます。この場合ですが車検を通すことだけ考えた場合はブーツだけの交換で良いものです。例えばこれから下取りに出そうと考えている場合などはロッドの交換も必要なのか?車検を通すことだけ考えた場合そこまでする必要があるのかを今後のことも含めよく考えてほしいと思います。

 

このように、車検を通すということだけに意識を向けると何が必要で何がいらないのか?といったところが見えてくるようになります。心配な方はディーラーの人に実際に立ち会ってもらい不具合箇所を確認すべきです。『車検を通すために必要な部分だけで見積もりしてくれ』と事前に話しを通しておくのもある種の手段と言えます。出来上がった見積書を見て何故この部品を交換しないと車検に通らないのか?部分的に交換はできないのか?など細かく聞いてください。部品によっては整備士の作業効率や時間などを考慮した場合まとめて交換した方が速く済むなんて理由で交換を勧めてきたりしますので注意してください。

 


最後に

 

現状ですが、ディーラーで車検や定期点検などを安く済ませるというのはごく限られた方法しかありません。プロからしてみれば技術の安売りなんてことは当然したくないので、当然プライドを持って作業に取り組んでいるはずです。ですが今必要のないと思われる部品の交換を勧めてきたりしているのは事実です。これから点検などに持ち込むなら、必要のないものを見極める目を養っていただきたいと思います。

私が現場にいた時には最低価格で車検の総額が5万円以下というケースがありました。その方は車検に引っかかる部品のみ交換しその他グレー部分(車検時に際どい部分)の内容だけ伺い去っていきましたが。別で交換するから車検だけ通してくれという感じでした。部品代はブレーキフルードのみ………….荒技です。皆さんは決してマネしないでくださいね。

部品代もただ闇雲に省けば良いということではありません、ディーラーがダメと言ったことに関しては素直に聞いた方が良いと思います。安全を損なわないレベルでお願いいたします。

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