元整備士が教える、日常点検のやり方(エンジンルーム編)

日常点検は車の所有者自身が、自身で行わなければならないと法律で定められています。ですが実際車を購入してもメンテナンスノートに記載がある内容通りに点検を実施したことがある方はどのくらいいらっしゃるでしょうか?

やってみたはいいもののよくわからない、これってどうなのかなあ?などいまいちピンとこないという方もいらっしゃるはずです。

なので今回から、何記事かに分けて正しい点検の仕方と整備士はどんなところを見ているかなども含めて教えちゃいます。不具合などが出ているのであれば、早期発見にも繋がりますので、是非参考にしてみてください!

まずはエンジンルームの点検の仕方について解説して行きます。

 


エンジンオイルの汚れ、量

 

エンジンオイルには潤滑、冷却、密封、清浄、緩衝、防錆の6つの性能を有していることが最低条件です。つまりこれらの6つの作用をキチンと維持するためオイル量や、汚れといった部分について点検をする必要があります。基本的にエンジンオイルはエンジンの中で燃えたり、オイル漏れがあると少なくなってしまいます。オイルの量が少ないとオイルポンプで十分な量をエンジン内に送ることができなくなるため、エンジンの焼き付きがおきてしまう原因になります。

オイルの量

エンジンを暖機した後に、水平な場所で、しばらく(5〜10分くらい)エンジンを停止してオイルレベルゲージでオイル量を確認する。

判定基準はゲージのFの表示よりちょっぴり少ないくらい(1mm程度)がベスト。L以上であれば特に問題はないが心配なら多少つぎ足ししておくのもアリ

初めにオイルレベルゲージに付着したオイルを拭き取り、再度挿入してゲージに付着したオイル量を点検する。

オイルの量が多い場合は冷却水の混入が考えられます、色などを確認して白濁色や薄いピンク色をしているようなら点検してもらう必要があります。逆に少ない場合はオイルが漏れている可能性があります。

 

オイルの汚れ

オイルレベルゲージに付着したオイルを指にとり、適正な粘度があるか、汚れや異物(燃料、冷却水、スラッジ等)の混入がないかよく確認する。

粘度や匂いなどは五感では判定がしづらいので走行距離や試用期間などで交換を判断した方が無難。オイルの汚れに関しては新品のものと古いものを見比べて見ると分かり易いので一度試して見ることをお勧めします!

オイルは使用しているうちに黒っぽくなります、極端に黒く濁っているようなら交換が必要です。白く濁っているようなら冷却水の混入が考えられます。

 


冷却水の量、濃度

 

冷却水はエンジン内部の熱を吸収し外に逃がす働きや、凍結を防止したりする役目があります。

冷却水の量

リザーバータンク(ピンク色又は緑色の液体が入っているタンク)の冷却水がF〜Lの間にあることを確認しましょう!

冷却水はエンジンが熱くなっている時は熱膨張により、液面が上昇しているので計測する時は、冷間時に行うと良い!

 

冷却水の濃度

濃度に関しては専用の器具が必要になるので、基本計測することはできない。濃度は基準値は60%(水4:冷却液6)で設定されることが殆どである。

冷却液が少ないからといって不用意に水道水などを入れたりする人がいますが、やめておきましょう。水量によってはエンジン内部の腐食を早めたり、濃度が変化する恐れがあるため注意が必要です。

極端に量が低下している場合(L以下かもしくは冷却水がタンクに殆ど入ってない場合)は、冷却水の漏れが考えられるので早めに点検に出しておいた方が無難です。

 


ウィンドウォッシャ液の量、噴射状態、ワイパーの点検

 

タンク内にウォッシャ液が十分入っているか確認する。入り口付近まで入って入れば特に問題はなし。

ウィンドウォッシャの噴霧状態

ウォッシャ液が勢いよく噴射し、噴射位置がワイパー拭き範囲のちょうど中央にくるか確認する。

噴射の勢いが弱い時は、安全ピンなどで噴射口を清掃してあげると改善する場合があります。もし噴射状態が悪ければ試してみてください。

 

ワイパーの払拭状態とワイパーブレードの点検

ワイパーの各機能がキチンと作動し、スイッチをOFFにした時停止位置まで元に戻るか確認する。

・LO作動

・HI作動

・間欠作動

・ミスト作動

・ウォッシャ連動作動

拭き具合なども点検しておくと良い。スジ状の拭き残しや拭きが悪いなどがないか点検する。

払拭状態の点検をする際には、ワイパーゴムが汚れていると作動時にビビりやすいので清掃しておくと良い。同時にガラスなどを清掃しておけばキチンとした作動を確認できる上、ガラスに傷がつくのを低減できる。

 

ワイパーブレードの点検

ワイパー本体をブレードごと一度外して、本体を振って点検する。その際にカチカチと音がなるようならブレード本体の劣化が考えられるので、交換しておくことをお勧めします。

 


ブレーキ液の量

 

ブレーキ液が規程量リザーバータンクに入っているか点検します。基本的にはMAX〜MINの位置に液量があればOKです。

極端に液量が少ない場合はブレーキパッドの摩耗によるものか、ブレーキ液の漏れが考えられるので、早めに点検に出すことをお勧めします。

 


バッテリー液の量

 

バッテリーは充電や放電を繰り返しているうちの中の液体が自然蒸発する。

液量を確認する

車両を揺らして目視で点検して見る、バッテリーの側面にはアッパーレベルとロワーレベルという記載があるので液面がその間にあればOK。

液面は非常に見づらいため、ライトなどでバッテリー本体を照らしてあげると液面が確認しやすい。

 


まとめ

 

いかがでしたでしょうか?こうして1つ1つ点検項目を見ていると単純なことでもこんなことまで気づけるんだ!というところまで見えてきたりします。車に乗る人がキチンと日常点検を行うだけでも、未然のアクシデントなどを防ぐことができるので、是非実施していただいたいものです。以上日常点検のエンジンルーム編でした!

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